最近では、ファッション感覚で入れている人も増えている「タトゥー」。日本では、「刺青」という名称でも親しまれていますよね。
果たしてタトゥーと刺青には、なにか明確な区別があるのでしょうか？
タトゥーの知識を深めるために、それぞれの違いや種類について詳しく掘り下げてみましょう。

タトゥーと刺青の違いあるの？

タトゥーと刺青は皮膚に針などで傷をつけて着色するもので、2つの言葉が指しているものはどちらも同じです。本来は日本語か英語かの違いでしたが、近年では、ファッション的意味合いの強いワンポイントのものをタトゥー（tattoo）、日本古来の和彫りのものを刺青と呼ぶ傾向にあります。また、針を入れる深さが比較的浅く、肌の表面にペイントしているような見た目のものをタトゥー、対して針を深く入れるために皮膚が盛り上がって見えるものを刺青と呼ぶ場合も。
それ以外では、タトゥー（tattoo）＝洋柄・局部的に彫るもの、刺青＝和柄・背中などに全面的に掘るもの、といったイメージの違いもあります。
ただしこれはあくまでもイメージですので、必ずしもこれに当てはまるというわけではありません。

タトゥー・刺青の種類

和彫り

和彫りとは、日本の伝統的な図柄の彫り物を指します。
着物で隠れる背中などに大きく彫るのが特徴となっています。
和彫りに利用される代表的なモチーフは竜、虎、鳳凰、鯉、牡丹、菊などです。

トライバルタトゥー

トライバルとは「部族の」という意味で、部族が使っていた伝統的紋様をモチーフにしたタトゥーです。
色を使わず、黒のみでデザインされることが多くなっています。
トライバル柄はファッションデザインとしても人気があり、ワンポイントのトライバルタトゥーは海外で大ブームとなりました。

ポートレートタトゥー

ポートレートタトゥーとは、著名人や家族などの写真をモチーフにしたタトゥーのこと。
最近では動物（ペット）や映画のキャラクターを入れる人が増えてきています。

アメリカントラディショナルタトゥー

アメリカントラディショナルタトゥーとはその名の通り、アメリカの伝統的な絵柄のタトゥーのことを指します。
比較的カラフルで、イーグル、ハート、薔薇、錨などのモチーフが特徴です。
現代的にアレンジされたデザインをニュースクール、昔ながらのデザインをオールドスクールと呼びます。

タトゥーと刺青はどっちが痛い？

タトゥー（洋彫り）と刺青（和彫り）で痛みの違いがあるようなイメージがありますが、タトゥーと刺青の違いというより、タトゥー・刺青を入れる部位で痛みは変わってくるようです。

タトゥーと刺青で除去しやすいのはどっち？

タトゥーも刺青も一度入れてしまうと、簡単に除去できるものではありません。色素が皮膚の浅い層に入っていれば比較的簡単に除去できますが、タトゥー・刺青を除去するレーザーが反応する色である必要があります。タトゥー・刺青は、ピコレーザーによる除去治療でも、皮膚を元の色に戻すことは複数回の治療が必要になります。
最近では比較的身近なものになっているタトゥーですが、タトゥー・刺青の大きさや色によっては何年も掛かる場合があるので、安易に入れるのではなく、種類やリスクを十分に把握したうえで検討するようにしましょう。

タトゥー・刺青除去の関連施術

このページの監修・執筆医師

医療法人　二昌会　理事長
クリニックビザリア総院長小林昌義

＜理事長略歴＞

1989年

名古屋市立大学医学部卒業

1997年

名古屋市立大学医学部大学院卒業　
医学博士
名古屋市立大学病院勤務

1998年

小林整形外科開院

2006年

医療法人　二昌会　理事長

2006年10月

クリニック　ビザリア開院

2015年9月

クリニックビザリア銀座 開院

2018年3月

クリニックビザリア大阪　開院