気が付くとスマホが汗で濡れている、暑いわけでもないのに手に汗をかいている…… こんな方はもしかしたら「多汗症」かもしれません。
常に手に大量の汗をかいていると、人との握手のときに恥ずかしい思いをしたり、手に持つものが汚れやすかったりと意外と困るものですよね。
一体多汗症とはどういったことが原因なのでしょうか。
今回は、手汗に悩む方に向けて、多汗症の原因について詳しくご紹介いたします。
目次
手汗が止まらない原因「多汗症」の症状って?
多汗症の多くは、精神的ストレスが原因といわれています。
その主な症状とは、人前に出て緊張しているときや、失敗してはいけないと不安を感じてしまうと多量の汗をかいてしまうというもの。
しかし、人によってはリラックスの状態にあるときでも多量の汗をかいたり、目覚めたばかりのときに汗をかき始めるといった症状もあるようです。
これまでは精神的に緊張すると多量の汗をかくといわれていましたが、正しくは緊張したときに交感神経が過度に敏感になることが原因といわれています。
しかし、多汗症は必ずしも精神的ストレスが原因で発症する病気ではないので、自分がなぜ多汗症になっているのかを理解することが大切です。
手汗が止まらない原因は緊張・ストレス・不安など精神的要因がある
多汗症は精神的問題により恐怖を覚えたときに、その症状が出やすいことから、別名「発汗恐怖症」とも呼ばれています。
ストレスや緊張、不安を感じると交感神経が優位になって、汗腺の働きを活発にするのです。
そのため、交感神経が敏感な方ほど多汗症にかかりやすいとされています。
ストレス以外の原因
ホルモンバランスの乱れ
多汗症の原因には、ホルモンバランスの乱れも考えられます。
ホルモンの分泌は脳の視床下部で動かされていますが、交感神経も同時にコントロールされているのでホルモンバランスが乱れると交感神経のバランスも乱れ、多汗症となってしまうのです。
とくに女性は月経や妊娠、更年期があるのでこの影響を受けやすくなっています。
遺伝が原因
遺伝と多汗症の関係性も否定できません。神経質な性格や緊張しやすいなどの性格が遺伝したために、多汗症になるともいわれています。
多汗症は思春期以降になって自覚し始めますが、乳幼児のときにすでに発症している場合もあります。
生活習慣の乱れ
多汗症は病気の1つなので、生活習慣とは密接な関係があります。
食生活では辛いものを食べたり、熱いものを食べたりすると汗をかきます。
これは普通のことなのですが、過剰になると「味覚性多汗症」になってしまうことがあります。
また、肥満の方は多汗症が多いといわれているので、バランスの取れた食生活を心掛けて肥満を防ぐことも大切です。
さらに、喫煙やカフェインの過剰摂取も多汗症の原因になる場合があります。ニコチンやカフェインには交感神経を刺激する成分が含まれていて、過剰に摂取すると発汗が促されるのです。多汗症改善のためには、禁煙や食生活の見直しなどが大切です。
ひどい手汗の治療方法
手汗などを大量にかいてしまう多汗症は、たくさんの原因があり自分だけではその原因を突き止めるのが難しいものです。
生活習慣の改善やバランスの良い食事などを心掛けることは大切ですが、確実に改善したいという場合には、クリニックへの相談をオススメします。
手汗の治療には、「神経遮断薬」「ボトックス注射」「塩化アルミニウム外用制汗剤」などがあります。
多汗症の治療を受けて、汗に対しての悩みを解決していきましょう。
わきが・多汗症治療の関連施術
気になるお悩み、まずはお気軽にご相談ください。
このページの監修・執筆医師
医療法人 二昌会 理事長
クリニックビザリア総院長小林昌義
<理事長略歴>
- 1989年
- 名古屋市立大学医学部卒業
- 1997年
- 名古屋市立大学医学部大学院卒業
医学博士
名古屋市立大学病院勤務 - 1998年
- 小林整形外科開院
- 2006年
- 医療法人 二昌会 理事長
- 2006年10月
- クリニック ビザリア開院
- 2015年9月
- クリニックビザリア銀座 開院
- 2018年3月
- クリニックビザリア大阪 開院